その2からはいろいろな例を示して使い方を解説していきます。
例題
次のような、会社への通勤手段に関するデータ100件があります。データはエクセル形式(*.xlsx)で保管されています。
Step1 データの読み込み
Power BIを起動します。
ホームリボンから、[Excel]をクリックします。
下のダイアログが表示されるので、対象となるファイルを選んで、[開く]をクリックします。
次の画面になります。対象となるシートを選択(✔を入れます)すると、右側にデータのプレビューが表示されます。
データ形式の修正
ここで、プレビューの 社員コード を見てみると4桁の数字羅列であったものが、右寄せの斜体(数値扱い)になっているため修正が必要です。
数値→文字列の修正は後でもできますが、今回の様に0で始まる数値文字列の場合は一旦数値で読み込むと前の数字 0 は復活しないケースが多いので、読み込み時に処理するのが無難です。
右下の[データの変換]をクリックします。
今回の様なデータ形式の修正が不要な場合は[読み込み]をクリックします。
Power BIのデータエディターであるPowerQueryエディターが起動し、データが表示されます。
対象となるフィールド、ここでは社員コードを選択した後、下図に示すようにデータ型で表示されるプルダウンから テキスト を選択します。
次のダイアログが表示されます。読み込んだデータを上書きしますので[現在のものを置換]をクリックします。
社員コードがExcelで編集当初の4桁数字になりましたので、上のメニューから[閉じて適用]を選択してPower Queryエディターから抜けます。
Power Queryエディターが終了しデータ修正が完了、Power BI本体に移ります。
Step2 レポート作成
次に レポートボタン(下図赤枠で示す)をクリックします。
次の画面になり、レポート作成の準備が整います。
ここで、交通手段の内訳を円グラフで描いてみましょう。視覚化ペインで、円グラフ(下図赤枠)をクリックします。
ダッシュボード上に、円グラフの領域が表示されます。この円グラフにはデータがないので、データを入れていきます。グラフはアクティブの状態にしておきます。
グラフのアクティブ状態はグラフの領域、下記左図の様に ━ や ┏ で囲まれた表示がされているかで判別できます。
左がアクティブな状態
右は非アクティブな状態
です。
今回は交通手段の内訳なので、 フィールドペイン に表示された
データフィールドの通勤手段を 視覚化ペインの凡例に
データフィールドの社員コードを 視覚化ペインの値に
それぞれドラッグ&ドロップします。
下図赤枠内の様にグラフがカラーリングされて表示されます。枠の ┏ や ━ をドラッグしてサイズを調整します。
下のようになります。
次にグラフのタイトルを変更してみます。グラフをアクティブな状態のまま、視覚化ペイン内の書式ボタンをクリックします(下図赤枠)。
次の表示がでるので、タイトル左の V ボタンをクリックします。
タイトルテキストにテキストボックスが表示されるので、任意の文字を入力します。
ここでは「社員通勤手段の内訳」と記載します。次の様に、グラフ左肩のタイトルが合わせて変更されます。
ここまではExcelレベルの内容です。引き続きPower BIの機能を使った表現方法を解説していきます。
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