RPAについて

RPA
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RPAとは

RPAとは、Robotic Process Automationの頭文字をとったもので、Digital Labor(仮想知的労働者)とも言われています。
ロボットというと産業用ロボットと呼ばれる現場で溶接や組立ての作業を行うものが一般的に知られていますが、RPAは事務処理作業を人に代わって行うものです。実際にはパソコンやサーバー上に配置されたソフトウェアですので、産業用ロボットのように形のあるものではありません。

RPAって、「ロボットによる業務自動化」とか書かれているけど、メカメカしたロボットがやってきて僕の代わりに事務処理してくれるとか?

RPAでのロボットには形はありません。ソフトウェア型ロボットといわれています。
パソコン内のソフトウェアとして、皆さんが行う作業を代わりに行ってくれます。

RPA自体は15年ほど前に金融関係業務を中心に米国で生まれた技術のようです。日本では2016年くらいから急速にメディアに紹介されるようになりました。
これは、政府がうたう「働きかた改革」や日本の企業は生産性が低いことが指摘されるようになったからだと考えられます。

RPAを使うと有利な業務

すべての業務がRPAに適しているとは限りません。事務処理業務の中には、付加価値の低い業務と付加価値の高い業務があります。この中で、「付加価値の低い業務」がRPA化の対象になります。
メーカの場合で考えると、製品の利益は、単純には売価と原価の差額です。利益を増やすには「売価を上げること」「原価を下げること」が必要になります。顧客が特に魅力を感じる高い訴求点をもっている場合には売価が上がるかもしれませんが、性能や品質が似ている場合には、より低い原価で製造できるメーカが価格競争に勝っていきます。
原価は、製品を作るのにかかった費用になりますが、その中には人件費も含まれています。同じ人件費であっても負荷価値の高い業務に支払われる企業が成長していくのは明らかです。

さて、実際に具体的にRPA化するのに適した業務ですが
・単純な通知を行うだけのメール送信
・データの集計作業
・PCでの処理をこなすだけの作業(例えACCESSのクエリを実行するとか、EXCEL内の文字列を条件次第で書き換えたり)
などが該当します。

単純作業だけど時間のかかるものです。時間がとられるだけでなく、高付加価値業務の効率悪化につながります。

RPA化検討時の注意点

RPAは単に人が実施する作業をトレースするだけです。あくまでも『作業』であって『思考』ではありません。基本ですが、勘違いする人が多いのも事実です。
思考をロボットにさせるのであれば我々の仕事なんていりませんし、ロボットで仕事がなくなる方がいたらその方は思考する仕事をしていないことになります。

業務のRPA置換えの前に

RPAに置き換える際に実施することがあります。

業務の棚卸し

抱えている業務を棚卸し、効率化のための方針を決めていきます。
たとえばエクセルシートなどで一覧表にして、左欄からNo.・名称・内容・実施頻度・所要時間・短縮見込み・処置方針などとマトリックスにし、「No.」~「所要時間」を埋めていきます。
ここから先の手順で、処置方針や短縮見込みを埋めていきます。

業務の仕分け

RPAはかなり強力な時間短縮効果があるゆえに、過去から実施している業務の必要性に疑問を持たなくなります。いわゆる思考停止です。陥りやすいのが、「すべての業務をRPA化したら・・・・」という発想です。
 
業務の中には形骸化したもの、さほど有効活用されていないもの、業績向上に役立たないものが見受けられる場合があります。
RPA使用の主目的は業務効率化にありますので、まずは本当に必要な業務かの判断になります。その業務をやめてしまう、もしくは簡素化してしまうのも手段になります。

他の手段の模索

簡単にできる業務をわざわざRPAにする必要はありません。
たとえばエクセルのセル内の計算です。エクセルシート内ならセルに関数を入れればすぐにできることです。わざわざRPAにすると異常に時間がかかったりします。
この判断には各ソフト機能の知識などの一定のリテラシーが必要です。

頻度・所要時間の把握

頻度が低く かつ 所要時間の少ない業務についてはRPA化する必要がありませんし、優先度は低くなります。

業務フローの確認・修正

『業務の棚卸し』で掲載した一覧表の例で処置方針がRPA化になった場合、次のステップに進みます。処置方針がRPA化になる場合のロジックイメージを下に記しておきます。

RPA化すると決まったら、業務フローを書きます。
RPAは種類によってはプロにお願いしないといけませんし、自分で構築するのにも抜けなく正確な手順を確認しないといけません。いずれにおいてもフローが必要になります。
簡単なフロー図はEXCELで書けますが、Visioかそれに準じたものがあると便利です。

RPA化に最適なイン・アウトプットの準備

フローを書いて構築を進めていくとわかりますが、現状業務のままではうまくいかない部分があります。
たとえば、メールで送られてくる申請書の集計だった場合、申請書のフォームがまちまちだったりするとそれだけでRPA化の障害になります。RPA化を進める前に、インプットやアウトプットのフォームなどが統一されるようにしておきましょう。

RPAの種類

サーバ型デスクトップ型    
代表的なソフトBluePrismUiPath
ソフトウェア使用料数百万円/年
数十万円/(年・ユーザ)
スケジューリング機能不可~可
管理情シスレベル個人
処置データ大量普通
構築個人レベルで可
バックグラウンド処置不可
処置データメインサーバ端末

RPAは大きく2つの種類に分類できます
・サーバ型   :サーバ内に配置して動作するもの
・デスクトップ型:個人端末内に配置して動作するもの
前者の代表格がBluePrism、後者の代表格がUiPathというソフトウェアになります。

もちろんどちらが良いというのはなく、業務内容で使い分けすることになります。
四六時中大量に入ってくるデータなどの処理はサーバー型
毎日数時間~の定期的な処置レベルであればデスクトップ型
といった切り分けでしょうか。
価格的な面でもサーバ型は高価に思えますが、デスクトップ型はユーザや端末が固定されたりして使いまわしができないので必要人数分そろえるとなると価格差はなくなります。 

メーカ選定

過当競争の状態になっていてどこのメーカがどうというのはない気がします。
得意分野やシェアの高い分野はあるようで、例えばBluePrismであれば金融機関などですね。
個人で構築を学んでいく場合には、シェアのある老舗メーカが良いと思います(ネット上の情報が充実しているので)。

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