ビジネスシーンで使われる、グルーピング(グループ分け)の考え方です。
漏れなく、重複なくを意味する頭文字をとったものです。
Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive
ロジカルシンキングを学ぶ上で必須事項といえます。
MECEの関係図
母集団に対して、モレがなく∧(かつ)重複の無い太枠内の関係にあるものがMECEになります。
なぜMECEである必要があるか
漏れがあると、本来検討しないといけない案件にたいして網羅していない形になります。
報告書や提案書で網羅されていない部分は「ツッコミどころ」になります。相手に対して説得力があると思わせるには網羅性が重要なります。
重複があると、時間の無駄に繋がりますし、くどい内容になる場合があります。
MECEに分割するためのコツ
切り口をそろえる
「次元をそろえる」という言い方をすることもあります。MECEな分割ができない人はこれができていないことが多いです。
例えば、地域別の分解で
北海道地方、東北地方、北陸地方、関東地方、東京都、中部地方、四国地方、中国地方、九州地方
とした場合、東京都は関東地方なのでMECEではありません。
地方なら地方で、都道府県なら都道府県にそろえて分割するべきです
2つでもよい
2つに分割するのでも十分です。
たとえば、戸籍上の性別として男性・女性の分割がありますがちゃんとした分類です。
ビジネスシーンでは特定の事象に対して分割しにくいこともあります。
その際には「事象A」「事象A以外」とするのでも十分です
既存のフレームワークを使う
3Cや4Pなど既存のフレームワークを使うことです。
よくフレームワークを全て覚えようとする人がいますが、その知識はほぼ無意味です。
調べたらわかる程度で十分です。
理由は「既存の枠にはまるような簡単な問題はない」からです。
変数分解を使う
「粗利低下」の問題があります。
粗利=売上高ー売上原価ですから、
粗利の低下は
・売上高の低下
・売上原価の上昇
にMECEな分割ができます。
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